景観資材総合カタログ
166/497

V1ー2ー3.6技術資料等〈生活道路用柵の強度の考え方〉● 生活道路用柵は、種別Pの高強度型として設計され、さらに歩道等への車両の進入防止のために車両が衝突する場合を考慮していることから、車両用防護柵の種別の設定に準〈生活道路用柵の性能の考え方〉● 生活道路用柵は、以下のa)~c)に示す性能の考え方を採用している。この性能の考え方の確認は、実車衝突実験により行うのがよく、設置区間:生活道路用柵は、特に歩行者等の安全を確保すべき区間で必要と認められる区間に設置する。 適用の範囲:歩行者等の安全で円滑な通行を重視すべき道路(通過交通を担うべき道路により区画された日常生活で利用する身近な道路等が該当する。)● 生活道路用柵の強度の考え方車両質量(トン)Is=  ・m・(   ・sinθ)2ここでIs : 衝撃度(kJ)m : 車両質量(t)V : 衝突速度(km/h)θ: 衝突角度(度)その際の衝突条件の考え方を下表に示す。● 衝突条件の考え方区分質量8トンの中型貨物車による衝撃度15kJ以上による衝突。その際の衝突速度は40km/h、衝突角度は10度としている。なお、車両総重量時において路面から重心までの高さは0.9~1.0mとしている。衝突条件C衝突条件D質量1トンの乗用車による衝突。その際の衝突速度は40km/h、衝突角度は15度としている。● 生活道路用柵は、車両が衝突する場合を考慮し、右頁上表に示すとおり、車両用防護柵の4つの性能のうち、車両の逸脱防止性能、車両の誘導性能、構成部材の飛散防止性能に準じた性能の考え方を採用している。なお、車両用防護柵■ 生活道路用柵● 車両の歩道等への逸脱による二次被害の防止を目的とした車両用防護柵は、幅員が狭い道路の歩車道境界には空間上の制約から設置しにくい場合がある。そこで、幅員が狭い道路においても歩行者等を保護できるようにするため、 8区間例1学校周辺の局所的に歩行者等が多い区間である。区域内でも走行速度が高い区間であり、歩道等へ車両が進入する事故の危険性が考えられ、柵の設置効果が期待できる。衝突速度(km/h)40歩行者等の横断防止などを目的として歩車道境界に設置する歩行者自転車用柵の強度を、さらに高めた柵として「生活道路用柵」が開発されている。じて、車両質量、衝突速度、衝突角度の各々の組合せによる衝撃度を基に、下表に示す強度の考え方を採用している。衝突角度(度)10衝突条件の乗員の安全性能に関しては、生活道路用柵の場合には、乗用車の衝突速度40km/h、衝突角度15度の条件では、乗員の被害度は小さいと想定されることからこれを設定しないこととしている。平成28年12月(社)日本道路協会より抜粋区間例2通学路で歩行者等が多く、沿道に人家が多い区間である。道路の線形条件が厳しい区間であり、歩道等へ車両が進入する事故の危険性が考えられ、柵の設置効果が期待できる。(衝撃度)(KJ)15強度165技術資料防護柵の設置基準・同解説

元のページ  ../index.html#166

このブックを見る