防災・減災/環境対策資材
溶融型 路面標示用塗料
主に一般道の区画線、規制標示等に使用され、路面標示の約80%を占めています。JIS規格(JIS K 5665)では3種に分類され、反射材であるガラスビーズを含有する粉体状の路面標示用塗料です。施工時、この塗料は180~200℃に加熱・溶融することで液状となり、スリット式もしくはフローコーター式と呼ばれる施工機で施工します。
塗膜形成は冷却固化によるため標示材の中で早い交通開放が可能であり、かつ、厚膜形成(一般的に1.5㎜厚)が可能なため耐久性の点も優れています。また、塗装直後にもガラスビーズを散布し初期の夜間視認性を確保しています。
排水性舗 溶融型 装路面標示用塗料
近年、高速道路、国道等の舗装は、排水性舗装に変わる傾向にありこの排水機能を損ねない排水舗装用の路面表示用塗料です。
排水性舗装は、従来の塗装方法では舗装の空隙部に塗料が流れ込み、舗装の排水機能を阻害します。このため、舗装の空隙部に塗料が流れ込まない塗装システムが必要です。したがって、塗料に速乾性または、チクソ性を有することが求められます。このため、速乾性の高い溶融型塗料では接地式のスクリード工法ではなく、非接地式のフローコート工法または、噴射工法等の塗装工法または、チクソ性の高い水性塗料ではエアスプレー工法での塗装となります。